複数のクライアントと商談や打ち合わせを並行して進めていると、日程調整だけで1日の作業時間が削られてしまうことがあります。「候補日を3つ出して」「その日は難しいので他の日で」といったメールのやり取りを何往復もした経験がある方は多いのではないでしょうか。
本業と並行して個人開発や副業案件を抱えるフリーランスエンジニアにとって、日程調整の手間はできる限り自動化したい雑務のひとつです。この記事では、無料で使える日程調整ツールを中心に、Coubic(現STORES予約)・TimeRex・Spir・eeasy・調整さんの5つを、料金・無料枠・機能の観点から比較します。
日程調整ツールでできること
日程調整ツールは、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 予約ページ型:自分の空き時間をカレンダーと連携させて公開し、相手が空いている枠を選んで予約する仕組み(Coubic/STORES予約、TimeRex、Spir、eeasyなど)
- 候補日程集約型:複数の候補日を提示し、参加者に○×で回答してもらう掲示板型の仕組み(調整さんなど)
1対1の商談やクライアントとの打ち合わせが多い方は予約ページ型、複数人が参加する会議や飲み会の日程を決めたい方は候補日程集約型が向いています。フリーランスエンジニアの場合、クライアントとの商談は予約ページ型、チーム内での定例会議の日程決めは候補日程集約型、と使い分けるのも一つの方法です。
ここだけ読めばOK
- 1対1の商談調整をメール往復なしで済ませたいなら、SpirかTimeRexの無料プランから試すのが手軽
- 複数人の候補日を集めるだけなら、登録不要で完全無料の調整さんが最速
- 予約ページを複数の用途(商談用・面談用など)で分けたいなら公開ページ数の上限を必ず確認する
- 料金・無料枠の条件は変更されやすいため、契約前に必ず公式サイトで最新情報を確認すること
主要ツールの比較表(2026年8月時点)
以下は2026年8月時点で確認できた情報をもとにした比較です。無料プランの条件は各社の判断で変更されることがあるため、実際に導入する前には必ず公式サイトで最新の料金・条件を確認してください。
| ツール名 | タイプ | 無料プランの主な制限 | 有料プラン目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Coubic(現STORES予約) | 予約ページ型 | 月間予約50件まで、公開ページ2つまで | スモール 9,790円/月〜 | 予約管理・決済連携など店舗・サロン向け機能も充実 |
| TimeRex | 予約ページ型 | 永年無料。ただし複数人調整・外部ツール連携は不可 | ベーシック 900円/月〜(Slack/Zapier連携等)、プレミアム 1,500円/月〜 | 無料プランでも1対1の日程調整は使える。段階的に機能追加できる料金設計 |
| Spir | 予約ページ型 | 個人プランは無料。公開予約ページ3つまで | チームプラン 1,480円/月〜 | 複数カレンダー連携、Web会議URLの自動発行に対応 |
| eeasy | 予約ページ型 | 月6回未満の調整のみ無料 | 月6回以上は850円/月〜、グループ向けLight 9,800円/月〜 | 個人利用は安価だが、無料枠の回数上限が他社より厳しめ |
| 調整さん | 候補日程集約型 | 完全無料・登録不要 | 基本無料(法人向けプランの詳細は要公式確認) | 複数人の候補日をまとめて集めるのに特化。ログイン不要で相手に負担をかけない |
各ツールの詳しい特徴
Coubic(現STORES予約)
もともと美容室やサロンの予約管理サービスとして広く使われてきたツールで、現在はSTORES予約としてSTORESのサービス群に統合されています。無料プランでも月間50件までの予約と公開ページ2つまでは利用できますが、フリーランスエンジニアの商談調整という用途には機能がやや過剰な面もあります。決済連携やリマインド機能を活用したい場合には向いています。
TimeRex
無料プランが永年無料で使える点が特徴です。ただし無料プランでは複数人での日程調整や、Slack・Zapierなどの外部ツール連携が使えない制限があります。まずは1対1の商談調整で無料プランを試し、チームでの利用や外部連携が必要になったタイミングでベーシックプラン(900円/月〜)に切り替える、という段階的な導入がしやすいツールです。
Spir
個人プランであれば無料で、複数のカレンダーを連携させたうえで公開予約ページを3つまで作成できます。オンライン商談の多いフリーランスエンジニアにとって嬉しいのが、Web会議用URLの自動発行に対応している点です。予約が確定すると同時に会議URLも発行されるため、別途Zoomのリンクを発行して案内する手間が省けます。
eeasy
無料枠は月6回未満の調整に限られており、商談の頻度が高いフリーランスの場合はすぐに上限に達してしまう可能性があります。月6回を超える場合は850円/月からの有料プランが必要です。複数人でのグループ利用を想定したLightプラン(9,800円/月〜)も用意されているため、チームでの導入も視野に入れる場合は比較検討の対象になります。
調整さん
chouseisan.comが運営する調整さんは、候補日程を出して参加者に○×△で回答してもらう掲示板型のサービスです。アカウント登録なしで誰でもすぐに使えて完全無料という手軽さが最大の強みで、クライアント側にアカウント作成の手間をかけさせたくない場合に特に有効です。1対1の商談よりも、複数人が参加する定例会議やチームでのミーティング日程を決める場面で真価を発揮します。なお「調整さんビジネス」という法人向けサービスも存在するようですが、具体的な料金体系は公式サイトで確認できなかったため、この記事では言及を控えます。導入を検討する場合は必ず公式サイトで最新情報を確認してください。また、似た名称の別サービス(chouseisancal.comなど)も存在するため、URLを確認したうえで公式サービスを利用するようにしてください。
フリーランスエンジニアはどう選ぶべきか
選び方の目安をまとめると、次のようになります。
- クライアントとの1対1商談が中心:Spir(無料・Web会議URL自動発行)かTimeRex(永年無料)から試す
- 商談の頻度が月に何度もある:eeasyの無料枠(月6回未満)はすぐに超えるため、TimeRexかSpirの無料プランの方が費用を抑えやすい
- チーム内の定例会議や複数人参加の日程を決めたい:調整さんが登録不要・完全無料で手軽
- 決済や本格的な予約管理機能も欲しい:Coubic(STORES予約)を検討する
いずれのツールも無料プランでまず試してみて、自分の商談頻度や必要な機能に照らして有料プランへの移行を検討するのが現実的な進め方です。無料プランの条件(予約件数の上限、公開ページ数、複数人調整の可否など)は各社の判断で変更される可能性があるため、導入前には必ず公式サイトで最新の情報を確認するようにしてください。
まとめ
日程調整の手間は、放っておくと積み重なって本業の時間を圧迫します。今回紹介したCoubic(STORES予約)・TimeRex・Spir・eeasy・調整さんはいずれも無料または低コストで導入できるツールばかりなので、まずは自分の商談スタイルに合いそうなものを1つ選んで試してみることをおすすめします。日程調整の自動化は、小さな工夫の積み重ねで確実に時間を生み出せる雑務削減の第一歩です。


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